プロボック スハイブリッドのTHS IIは、商用車としてのタフな走りとハイブリッドの経済性を両立させるために4つの重要な運転に関するコツがあります。
1. 発進はふんわりから速やかに
ハイブリッド車は最初にふんわりと発進してから、すみやかに目標速度まで加速した方が燃費の向上につながります。
- 最初の5mはふんわり: 動き出しはEV走行としてモーターのみで行います、アクセルを親指で軽く押す程度のイメージでエンジンをかけずに発進する。
- その後は速やかに目標速度へ: スピードが20km/hを超えたらグッとアクセルを踏み込んで、早めに目標速度まで加速します。ダラダラと加速し続けるよりも一度エンジンを効率良く使って加速してしまって、あの後は巡航モードに移行するほうが燃費が良くなる。
2. 巡航モードはアクセルを抜くテクニック
一定の速度に達した後は巡航モードに移行します、この時にEV走行に切り替えるためにアクセルペダルから完全に足を離す事が大事になってきます。
- EVへの切り替え: 一旦アクセルペダルから完全に足を離すことで、ハイブリッドシステムに加速はおしまいっていうことを伝えてエンジンを停止させる。
- 滑空(コースティング): エンジンを停止させた後に軽くアクセルを踏み直すと、モーターのみ(または最小限のエンジン出力)でのEV走行を維持することができる。
3. 減速はブレーキを早めに軽く長く
減速する時のブレーキは早めに軽く長く踏む事で、回生ブレーキを効率良く利用することができます。回生ブレーキの仕組みは馴染みが無いのでわかりにくいですよね。
- 通常走行時: バッテリーの電気を使ってモーターを回して進む。
- 減速時(ブレーキ): タイヤの回転を使ってモーターを無理やり回す。
- ブレーキ効果: 発電する時に発生する抵抗が車を止める力(ブレーキ)になる。
- 再利用: ブレーキ時に作った電気を再利用するためにメインバッテリーに回収して貯める。
つまり回生ブレーキとは普段は電気を使って回っているモーターを、減速する時だけ発電機として使うことでその抵抗をブレーキにして更に電気を作ってメインバッテリーに回収するっていう凄い仕組みのことです。
だから回生ブレーキを効率良く利用するためには、早めに軽く長くブレーキを踏んでその抵抗で減速する必要があります。
- 理想的なブレーキは早めに軽く長く: 時間をかけてゆっくり減速することで、発生したエネルギーをほぼ100%電気として回収できる。
- 急ブレーキは駄目: 急ブレーキを踏むとモーターでの発電(回生)が追いつかないので、従来の摩擦ブレーキ(ディスクブレーキで挟む)が作動してしまう。この摩擦ブレーキが作動するとせっかく発生したエネルギーを熱として捨ててしまうことになるからもったいない。
回生ブレーキをコントロールするためには、運転席のメーター内にあるハイブリッドシステムインジケーターをチェックするのが分かりやすいですよ。
- アクセルを離すと針が1番下にあるCHG(チャージ)に向かって動き出します、これが回生ブレーキの始まり。
- 軽くブレーキを踏むとさらに針が深くCHGの方へ向かう。
- この針が1番下(振り切れる手前)に留まるくらいの強さでブレーキを踏み続ける事が、最も効率良く充電できている状態になる。振り切れちゃうとエネルギーを捨てているという状態になる。
4. 商用車ならではの管理術
プロボックスは荷物を積載することが大前提として作られている車なので、タイヤの空気圧や不要な積載物の管理なども重要になってきます。
- タイヤの空気圧: 重たい荷物を積載する事を想定しているので、タイヤの空気圧が不足していると大きな抵抗になって燃費が悪化する。だからタイヤの空気圧を指定値よりも少し高めの+10%くらいに設定しておくと、転がり抵抗が減るから燃費が少し良くなる。
- 不要な積載物の整理: 不要な積載物は整理してなるべく車体を軽くしておくと、燃費の向上に繋がる。10kg増えるごとに確実に燃費は悪化する。
このように4つの重要なコツを意識しながら運転すると、ハイブリッドシステムの特性を限界まで引き出す事ができるようになるんじゃないかな。大事なのはやっぱりなるべくモーターを駆動させて運転しながら、減速時にエネルギーを無駄にしないよう回生ブレーキを最大限活用して電気を蓄積させていくことかな。
少し難しそうに聞こえるけど、丁寧に運転することを心がけると良いかもしれない。
記事作成日: 2026年1月12日
記事更新日: 2026年1月12日